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実家じまいで絶対にやってはいけない失敗5選――後悔する前に知っておきたいチェックリスト

実家じまいのSNSやnoteの体験談を追いかけていると、「あのときああしていれば」という後悔の声に何度も出会います。うちも実家じまいを進めている途中ですが、先に手をつけた友人・知人の話を聞くたびに「それ、うちも危なかった」と冷や汗をかくことがよくあります。

今回は、これまで見聞きした実家じまいの「やらかし」の中から、特によく聞くもの・後から取り返しがつきにくいものを5つに絞ってまとめておきます。ドラマをきっかけに実家じまいについて調べ始めた方も増えているようなので、感想や体験談の一つとして読んでいただければと思います。

目次

失敗1:仏壇・位牌を「魂抜き」せずに処分してしまう

実家じまいの体験談で一番ヒヤッとするが、仏壇や位牌そのまま粗大ゴミに出してしまい、後から親族に指摘されて気まずくなったというケースです。仏壇や位牌には「魂抜き(閉眼供養)」という、故人の魂を送り出すための儀式を先に済ませておくのが本来の順番になります。

お付き合いのある菩提寺があれば読経をお願いするのが一番ですが、お寺とのつながりがない場合は仏具店の代行供養や、遺品整理業者が用意している供養サービスを使う方法もあります。木製の仏具は自治体によって分別ルールが違うこともあるので、処分方法とあわせて確認しておくと安心です。位牌の具体的な処分手順については、以前位牌はどうすればいい?実家に残された仏壇・位牌を処分する前に知っておきたいことでも詳しくまとめました。

失敗2:親の同意を得ないまま、良かれと思って先に手をつけてしまう

親の入院や体調の急変をきっかけに、「早く片付けてあげなきゃ」という気持ちから、本人に確認しないまま処分を進めてしまうパターンもよく聞きます。悪気はなくても、親からすれば「自分の持ち物を勝手に処分された」という宣言のように受け取られでしまい、そこから関係がこじれでしまうことも少なくありません。

効果があったと聞くのは、「捨てる」を主語にせず「一緒に選ぶ」に置き換えるやり方です。「これ、もう捨てよう」ではなく「これ、これからも使う?残すならどっち?」というように聞き方を変えるだけで、親が身構えずに話を聞いてくれるようになったという声も多くあります。具体的な会話例は親を怒らせない実家の片付け方――「捨てる」ではなく「一緒に選ぶ」で伝える会話術で詳しく紹介しているので、あわせて読んでみてください。

失敗3:値段の安さだけで業者を決めてしまう

片付けや解体を業者に依頼する場合、「一番安かったから」という理由だけで即決してしまうのも危険な失敗です。電話だけの見積もりで金額を決めてしまい、当日になって「思ったより荷物が多い」と追加請求されたり、そもそも一般廃棄物収集運搬業の許可を持たない業者だったと後から知って処分に困ったりするケースが実際に報告されています。

最低でも2〜3社から見積もりを取り、金額の内訳(人件費・処分費・運搬費など)まで書面で確認すること、そして許可の有無を契約前に必ず確認することが最低限の防衛策になります。業者選びのチェックポイントは実家じまいで後悔する人の共通点――後悔しないための本当の順番でもまとめているので、あわせてご覧ください。万が一トラブルに遭ってしまった場合は、消費者ホットライン「188(いやや)」に相談する方法もあります。

失敗4:「空き家のまま」放置して固定資産税が跳ね上がる

片付けや話し合いに時間がかかるのは仕方のないことですが、そのまま実家を空き家として長期間放置してしまうと、思わぬ形で税負担が増えることがあります。住宅が建っている土地は「住宅用地の特例」で固定資産税の課税標準が本来の6分の1(200㎡超の部分は3分の1)に軽減されていますが、管理が不十分だと判断され「特定空家」や「管理不全空き家」として自治体から勧告を受けると、翌年度からこの特例が外れ、税額が実質的に大きく跳ね上がってしまいます。

さらに2024年4月からは相続登記も義務化されており、不動産を相続で取得したと知った日から3年以内に登記をしないと10万円以下の過料の対象になる可能性があります。すぐに遺産分割がまとまらない場合は、相続人が単独で申し出られる「相続人申告登記」という簡易な制度で義務を果たすこともきるので、覚えておくと安心です。お金まわりの詳しい整理は実家じまいのお金、結局誰が払うの?相場と、わが家が揉めなかった話し合い方、相続の期限全般については身内が亡くなったら最初の10か月でやること――相続の期限を時系列で整理してみたにまとめています。

失敗5:兄弟姉妹に相談・共有せずに進めてしまう

実家じまいが一番こじれやすいのは、実はお金よりも「聞いていない」「勝手に決めた」という感情のもつれです。近くに住んでいて実家の管理を担ってきた側は「今まで見てきたのに」と感じ、遠方に住む側は「相談もなく話が進んでいた」と感じる。この行き違いは、悪意がなくても自然に起きてしまいます。

財産目録(預金・不動産・保険など)を誰か一人だけが把握している状態を避けること、形見分けの希望は「言った・言わない」にならないようメモに残しておくこと。この2つを最初に決めておくだけでも、後々の火種はかなり減らせます。この点はドラマ「実家じまい」が”怖すぎる”と話題――他人事じゃない毒親と実家問題を今のうちに整理するでも触れているので、興味のある方はあわせてどうぞ。

今日からできる、たった一つの一歩

5つ挙げましたが、これを全部一気に対策しようとする必要はありません。まずは家族に「実家のこと、そろそろ一度話す時間つくれない?」とLINEを送ってみる。それだけで実家じまいは動き出します。

それと、片付けを進める中で「これは残しておきたい」と思ったものは、迷わずスマホで写真に撮っておくことをおすすめします。実物は手放しても、写真なら残せる。物の整理と気持ちの整理を、無理に同時に終わらせなくて大丈夫です。

この記事で触れた内容をもう少し詳しく知りたい方は、以下もあわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

親の入院をきっかけに、何も準備していなかったために手続きで慌てた経験があります。相続や葬儀の話は元気なうちは後回しにしがちですが、いざという時に困る人を1人でも減らしたいと思い、実体験をもとに発信しています。

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