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用語集

数珠・念珠(じゅず・ねんじゅ)

数珠(じゅず)とは、仏式の宗教儀式に使われる仏具のひとつ。お経を読む回数を数えるための道具。厄除け・お守りの一種。念珠(ねんじゅ)、寿珠(じゅず)ともいう。

解説

数珠とは、仏教において宗教儀式に用いられる仏具で、葬儀などにおいて仏に対し礼拝を行うときやお経を読む際に使います。

数珠の起源

数珠の元々は数取り(数を数える)として使われており、原型は古代バラモン教とされており、古代バラモン教では神々の名前を唱え、それを数えるために用いられました。
仏教に取り入れられてからも数取りの道具として使われており、「真言」や「神呪」という呪文を数えるためや、念仏の数を数えるために用いられるようになりました。
その後、仏教の伝来とともに日本にも数珠が伝わります。
時代の流れとともに、数取りのための道具から象徴的な意味合いが濃くなっていき今に至ります。

※浄土宗で用いられる日課数珠は念仏を回数を数えるために使用されていますが、浄土宗設立前の鎌倉時代以前の仏教では数取りのために使われてはおらず、浄土宗が数珠の体裁を新たに整えたといえます。

数珠の種類

数珠の種類は男性用、女性用、使用する場面、宗派などにより様々な種類があります。

一般に使われる数珠では大きく分け正式「正式念珠」と、「略式念珠」に分けることができます。

正式念珠は名前の通り正式な数珠で宗派ごとに作りがきまっている数珠です。
「煩悩の数」といわれる108個の主玉がある二重にして使用する長いタイプが多いですが、宗派や種類により108玉でないタイプもあります。

略式念珠は宗派を問わず使うことができるお念珠です。短いタイプのものが多く、玉の数は108個を割った数(54個や27個、18個など)の倍数が一般的で、
玉の大きさも正式数珠と比べ玉が大きいものを使われることが多くなっています。
また一重のまま片手でかけて使われることから「片手念珠」ともいいます。
宗派を問わず使うことができる略式念珠ですが、日蓮宗では略式念珠を使うことができないので、注意が必要です。

日蓮宗

日蓮宗の数珠は装束(しょうぞく)数珠と勤行(ごんぎょう)数珠という2種類の数珠があり、
装束数珠は僧侶が使う数珠、勤行数珠は一般の方の数珠になります。

日蓮宗の数珠の特徴は房が丸く、表側には2つの房、裏側には3つの房がついています。
また主玉108個、親玉2個、四天玉4個、数取玉10個の合計114個の玉が使われています。

数珠のかけ方はお題目を唱えるときと合掌礼拝のときでかけ方が異なり、
お題目を唱えるときは、裏側(梵天房が3本出ている方)を左手の中指に掛け、一度ひねってから、表側(房が2本出ている方)を右手の中指に掛け、手を合わせます。
合掌礼拝を行うときは二重にして左手にかけ、数珠を両手で挟むようにして手を合わせるようにしましょう。

浄土真宗

浄土真宗は「門徒(もんと)念珠」といれる数珠が正式念珠となっています。
門徒念珠の特徴は蓮如(れんにょ)結びという、親玉のすぐ下からでている紐の結び方です。
浄土真宗では念仏の唱える回数に重みがないとされる宗派のため、念仏の数を数える必要がありません。
そのために数珠は数取りをする道具ではないと考えられたため、数の考案された結び方が「蓮如(れんにょ)結び」といいます。
また玉数も108個との決まりがなく、大きさに合わせてつくられていますが、
よくある構成としてはは主玉が108個、親玉が1個、親玉の対角線上に向玉が1個、天玉が4個、房の部分に使われる弟子玉と露玉でできています。
房は本願寺派と大谷派で違うものが使われることが多く、本願寺派は頭付撚房(かしらつきねりふさ)が、大谷派では切房(きりふさ)が使われます。

男性は略式念珠である片手念珠を使うことが多くなっています。

数珠のかけ方
男性は片手数珠の持ち方となり、左手に数珠をかけ、右手で挟むようにもちます。
女性は本願寺派と大谷派で持ち方が異なります。
本願寺派では合掌した手に二重にして数珠をかけ、房を下に垂らします。
大谷派では親玉を上に、親指で挟むように両手にかけ、房を左手側に垂らします。

浄土宗

浄土宗の数珠は、大きく分けて「日課数珠(にっかじゅず)」、「百八数珠(ひゃくはちじじゅず)」、「荘厳数珠(しょうごんじゅず)」の3種類があります。
一般の檀家・信徒は、「日課数珠」を使い、僧侶は儀式の際には「荘厳数珠」を持たれますが、普段は「日課数珠」を使うことが多いです。
また浄土宗の「日課数珠」は108玉ではありません。

浄土宗の数珠は、2つの輪を交差させた形状をしています。
男性用、女性用で玉数と大きさは異なりますが、同じ形式で作られており
男性用の数珠は「三万浄土(さんまんじょうど)」、女性用の数珠は「六万浄土(ろくまんじょうど)」といいます。

数珠の構成は男性と女性で異なり、男性は一方の輪には主玉27個、親玉が1個、もう一方の輪には主玉20個、福玉21個、親玉1個、銀輪が大小1個ずつ、浄名玉が1個、弟子玉が左右に10個と6個となり
女性は一方の輪には主玉40個、親玉が1個、もう一方の輪には主玉27個、福玉28個、親玉1個、銀輪が大小1個ずつ、浄名玉が1個、弟子玉が左右に10個と6個となっています。
主玉と親玉だけの輪と「主玉」の間に「副玉」と呼ばれる小さな玉が入り、交互に並んでいます輪の二つの輪があり、
その「副玉」が入っている方の輪に、金属製の銀輪と呼ばれる輪が大小2つと房が繋がっています。

数珠のかけ方
念仏を唱える時には、左手に副玉が入っていない方の輪を親指と人差し指の間に掛け、
もう一方の輪は左手の人差し指と中指に挟みます。
合掌する時は、二つの親玉を上にして親指に掛け、房は手前に垂らすします。

天台宗

天台宗の数珠は主玉に天台宗独特の扁平な平玉が使われており、主玉が108個ある2重タイプになります。
また梵天房が2本出ているのが特徴で、男性用と女性用のものがありますが、大きさが異なるだけで作りは同じになります。
数珠の構成は主玉108個、親玉1個、天玉4個、弟子玉が平玉20個、丸玉10個の合計30個、露玉が2個に、梵天房が2個となります。

数珠のかけ方
数珠を両手の人差し指と中指の間に数珠を掛け、房は下に垂らした状態で手の中に包むように手を合わせ合掌します。

禅宗(曹洞宗・臨済宗)

曹洞宗の数珠は主玉108個の2重タイプになります。
男性用と女性用では使用している玉の数や並びは同じですが、玉の大きさと房が違い、
男性の数珠の房には紐房が使われ、女性用の数珠の房には頭付房が付いています。

数珠の構成は主玉が108個、親玉が1個、親玉の対角線上に向かい玉が1個、天玉が4個、ボサが1個、銀輪が1個に、房となります。

数珠のかけ方
数珠を二輪にした状態で左手に掛け、そのまま右手を合わせて合掌します。

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