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用語集

瓔珞(ようらく)

珠玉や貴金属を連ねた首飾りや腕輪。仏教において仏像の首、胸、腕の装飾や仏堂・仏壇の荘厳具(しょうごんぐ)に用いられる仏具。

同意語
纓絡(ようらく)、珱珞(ようらく)

解説

瓔珞とは、古くはインドの上流階級の人々が装身具として用いられ、首や胸、腕などに、真珠・玉(ぎょく)・金属などを紐(ひも)に通し飾ったていたものが、
仏教に取り入れらるようになり、菩薩や仏像の首や胸、腕につける装身具や仏堂・仏壇の荘厳具として用いられる仏具のことを指します。
一般的には仏壇を装飾する荘厳具としての意味で使われることのほうが多いでしょう。

また漢字には「瓔」=「珠のような石・首飾り」、「珞」=「まとう」という意味の語句が使われており、
サンスクリット語で「真珠の首飾り」という意味の「ムクターハーラ」を語源としています。

仏壇に使われる瓔珞

基本的には一対、もしくはそれ以上の数を用いて仏壇の内部を装飾するために用います。
蓮の花をモチーフにしたものが多く宗派によって装飾が異なり、密教系の仏像には髑髏や蛇を象った瓔珞もいくつか見つかっています。

また各宗派の様式は下記のようになります。

隅瓔珞(宝鐸)

天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗本願寺派、時宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗

輪灯瓔珞

浄土真宗大谷派

輪灯

真宗系のおおよその宗派

多くの宗派で隅瓔珞が使われており、輪灯や輪灯瓔珞は真宗系の宗派で用いられます。

名前に瓔珞が入った花

瓔珞蘭(ようらくらん)
樹木の幹やや岩石に着生するラン科の小さな常緑多年草。本州から琉球列島まで広く分布しています。
5月ごろ、2~8センチの花茎を伸ばし、黄色っぽい小花を多数つけます。
名前の由来は花序の垂れ下がる様を瓔珞になぞらえています。

瓔珞躑躅(ようらくつつじ)
ツツジ科ヨウラクツツジ属落葉低木で高さは1~2mになり、名前の由来は、瓔珞に似た花を咲かせる躑躅ということから名づけられました。
九州の熊本県、大分県、宮崎県に分布し、山地に生えいます。
絶滅危惧II類(VU)に登録されています。
5月ごろ、紅紫色で花びらの先が四つに裂けている筒状の花が下向きに咲きます。

瓔珞が使われている小説

田中 貢太郎など、安野モヨコが瓔珞を小説のタイトルに使っています。
また『銀河鉄道の夜』や『注文の多い料理店』などでも知られる宮沢賢治の作品には仏教(法華経)信仰と農民生活に根ざした創作を行っていたころもあり、作品内から瓔珞がよく登場しています。

瓔珞がタイトルに使われている小説

耳瓔珞 女心についての十篇 
著者:安野モヨコ
藤の瓔珞
著者:田中 貢太郎

瓔珞が出てくる著書

「黒衣聖母」 著者:芥川竜之介
―のみならず頸のまわりへ懸けた十字架形の瓔珞も、金と青貝とを象嵌した、極めて精巧な細工らしい。その上顔は美しい牙彫で、しかも唇には珊瑚のような一点の朱まで加えてある。―

「インドラの網」著者:宮沢賢治
天人の衣はけむりのようにうすくその瓔珞は昧爽の天盤からかすかな光を受けました。(ははあ、ここは空気の稀薄が殆んど真空に均しいのだ。だからあの繊細な衣のひだをちらっと乱私はまた思いました。 天人は紺いろの瞳を大きく張ってまたたき・・・

「雁の童子」著者:宮沢賢治
大人もあれば美しい瓔珞をかけた女子もございました。その女子はまっかな焔に燃えながら、手をあのおしまいの子にのばし、子供は泣いてそのまわりをはせめぐったと申しまする。雁の老人が重ねて申しますには、(私共は天の眷属でございます。罪があってた・・・

「二十六夜」著者:宮沢賢治
お星さまをちりばめたような立派な瓔珞をかけていました。お月さまが丁度その方の頭のまわりに輪になりました。 右と左に少し丈の低い立派な人が合掌して立っていました。その円光はぼんやり黄金いろにかすみうしろにある青い星も見えました。雲がだんだ・・・
「マグノリアの木」著者:宮沢賢治
その子供らは羅をつけ瓔珞をかざり日光に光り、すべて断食のあけがたの夢のようでした。ところがさっきの歌はその子供らでもないようでした。それは一人の子供がさっきよりずうっと細い声でマグノリアの木の梢を見あげながら歌い出したからです。

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