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用語集

礼拝(らいはい・れいはい)

礼拝(らいはい)は仏教において仏に対して拝むことを指す用語。

解説

礼拝は仏教において「らいはい」と読み、仏教では特に手を合わせて神仏など信仰対象に対して拝む、合掌礼拝(がっしょうれいはい)を指す用語となります。
キリスト教やイスラム教においては礼拝を「れいはい」と読み、信仰対象に対して祈りを捧げる行為となります。

仏教においては合掌礼拝(がっしょうらいはい)や礼拝講(らいはいこう)など、礼拝は「らいはい」読みます。

「らいはい」は日本に古来よりある音読み(呉音)が、仏教の用語の読み方として定着し、現代まで残ったものになります。

また合掌礼拝はどのような場合でも仏や菩薩など神仏に対して行うものです。
葬儀の場面においては祭壇の前で行うため、故人に向けて行うと勘違いしている方もいますが、「故人が極楽浄土へ導かれるように」という意味も込めて、礼拝は全て仏や菩薩など神仏に向けて行いましょう。

宗派における日常礼拝について

仏教では、合掌礼拝はどの宗派においても行われます。
合掌や礼拝の方法に宗派によっての違いはほとんどありませんが、合掌礼拝時に使用される数珠に関しては掛け方や使用する種類など、宗派によって違いがあります。

真言宗

真言宗の宗派の中でも数珠を念珠(ねんじゅ)といい、最も数珠を大切にしている宗派です。
真言宗の数珠は振分数珠(ふりわけじゅず)といいます。
振分数珠は、主玉(おもだま)108個、親玉(おやだま)2個、天玉(てんだま)4個、梵天房(ぼんてんふさ)の作りとなっています。
数珠のかけ方
数珠のかけた方は中指に数珠を二重にして掛け、房を握るようにして持ちます。
数珠のかけ方は真言宗の中でも宗派や地域によって異なるので、菩提寺(ぼだいじ)で教えてもらうといいでしょう。

日常礼拝の手順
② お仏壇を清掃した上でお供え物をします。
②お灯明(とうみょう)をともして線香をつけます。
③数珠を左手にかけて姿勢を正します。
④リンを鳴らして合掌、三度礼拝を行います。
⑤礼拝後、心を落ち着け、数珠を左腕にかけます。
⑥経本を両手で持ち、お経を唱えます。
⑦唱え終わったら念珠をかけ直し、合掌して礼拝します。
⑧再度、三回に礼拝し、お灯明を消します。

日蓮宗

日蓮宗の数珠は「勤行数珠(ごんぎょうじゅず)」といいます。
勤行数珠には主玉108個、親玉2個、四天玉4個、数取玉10個、梵天房が5個の作りとなっています。
数珠のかけ方
お題目を唱えるときと合掌礼拝の時でかけ方が異なります。
お題目を唱えるときは、梵天房が3本出ている方を左手の中指に掛け、一度ひねってから、房が2本出ている方を右手の中指に掛け、手を合わせます。
合掌礼拝を行うときは二重にして左手にかけ、数珠を両手で挟むようにして手を合わせます。

日常礼拝の手順
① お仏壇のを清掃します。
② お灯明をともし、線香を1本つけます。
③ お仏飯とお茶湯を供えます。
④ 左手に数珠をかけてリンを三つ鳴らし、姿勢を正して合掌礼拝を一度行います。
⑤ 数珠をかけなおし、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげんきょう)」と題目を唱えます。

浄土真宗

浄土真宗では数珠の房が「蓮如(れんにょ)結び」となっているのが特徴で男性用と女性用で作りが違います。
男性用のものは1重タイプで房が組房になっています。
また主玉108玉のものはなく、主玉の数は22玉が主流ですが、20玉・18玉のものもあり、天玉が2玉、親玉から房を出す作りとなっています。
また主玉がみかんのような平べったい形をしたみかん玉のものもあります。
女性用のものは2重タイプで房が本願寺派は頭付撚房(かしらつきねりふさ)が、大谷派では切房(きりふさ)が使われます。
数珠の構成は主玉が108個、親玉が1個、親玉の対角線上に向玉が1個、天玉が4個、房の部分に使われる弟子玉と露玉でできています。
数珠のかけ方
男性は片手数珠の持ち方となり、左手に数珠をかけ、右手で挟むようにもちます。
女性は本願寺派と大谷派で持ち方が異なります。
本願寺派では合掌した手に二重にして数珠をかけ、房を下に垂らします。
大谷派では親玉を上に、親指で挟むように両手にかけ、房を左手側に垂らします。

日常礼拝の手順
①お仏壇を清掃した上でお供え物をします。
②線香は立てずに1本を数本に折って横にして香炉に備えます。
③ お仏飯を備え、お灯明をともします。※お茶湯は備えません。
②数珠をかけて合掌礼拝し、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」とお念仏を唱えます。
 お経を唱える場合は聖典を持ち、リンを2回鳴らしてから正信偈(しょうしんげ)・讃仏偈(さんぶつげ)を唱えます。
 正信偈・讃仏偈はふしをつけずに唱えましょう。
④ 重誓偈(じゅうせいげ)を称えます。重誓偈はふしをつけて唱えます。
③最後に合掌礼拝を行い、南無阿弥陀仏を唱えます。
リンは読経(どっきょう)など勤行(ごんぎょう)のときにのみ鳴らします。

浄土宗

浄土宗の数珠は、大きく分けて「日課数珠(にっかじゅず)」、「百八数珠(ひゃくはちじじゅず)」、「荘厳数珠(しょうごんじゅず)」の3種類があります。
一般の檀家・信徒は、「日課数珠」を使い、僧侶は儀式の際には「荘厳数珠」を持たれますが、普段は「日課数珠」を使うことが多いです。
また浄土宗の「日課数珠」は108玉ではありません。

浄土宗の数珠は、2つの輪を交差させた形状をしています。
男性用、女性用で玉数と大きさは異なりますが、同じ形式で作られており
男性用の数珠は「三万浄土(さんまんじょうど)」、女性用の数珠は「六万浄土(ろくまんじょうど)」といいます。

数珠の構成は男性と女性で異なり、男性は一方の輪には主玉27個、親玉が1個、もう一方の輪には主玉20個、福玉21個、親玉1個、銀輪が大小1個ずつ、浄名玉が1個、弟子玉が左右に10個と6個となり
女性は一方の輪には主玉40個、親玉が1個、もう一方の輪には主玉27個、福玉28個、親玉1個、銀輪が大小1個ずつ、浄名玉が1個、弟子玉が左右に10個と6個となっています。
主玉と親玉だけの輪と「主玉」の間に「副玉」と呼ばれる小さな玉が入り、交互に並んでいます輪の二つの輪があり、
その「副玉」が入っている方の輪に、金属製の銀輪と呼ばれる輪が大小2つと房が繋がっています。

数珠のかけ方
念仏を唱える時には、左手に副玉が入っていない方の輪を親指と人差し指の間に掛け、
もう一方の輪は左手の人差し指と中指に挟みます。
合掌する時は、二つの親玉を上にして親指に掛け、房は手前に垂らすします。

日常礼拝の手順
①朝起きたらお仏壇の清掃を行います。
②お灯明をともします。
③線香(1本か3本)、お仏飯、お茶湯もお供えします。
④数珠を持ち、リンを1回鳴らします。
⑤数珠を掛け直して合掌礼拝し、「南無阿弥陀仏」とお念仏を唱えます。

天台宗

天台宗の数珠は主玉に天台宗独特の扁平な平玉が使われており、主玉が108個ある2重タイプになります。
また梵天房が2本出ているのが特徴で、男性用と女性用のものがありますが、大きさが異なるだけで作りは同じになります。
数珠の構成は主玉108個、親玉1個、天玉4個、弟子玉が平玉20個、丸玉10個の合計30個、露玉が2個に、梵天房が2個となります。

数珠のかけ方
数珠を両手の人差し指と中指の間に数珠を掛け、房は下に垂らした状態で手の中に包むように手を合わせ合掌します。

日常礼拝の手順
①お仏壇を清掃し、「五供」に沿ってお供え物をします。
 「五供」とは線香3本、花、お灯明、お仏飯、水になります。
②手に数珠を持ち、姿勢を正してリンを鳴らします。
③数珠を持ち直して合掌礼拝を行い、「南無宗祖根本伝教大師福聚金剛(なむしゅうそこんぽんでんぎょうだいしふくじゅこんごう)」の宝号を唱えます。
 ※正式な宝号は「南無宗祖根本伝教大師福聚金剛」ですが、「南無阿弥陀仏」でも良いとされている場合があります。

禅宗(曹洞宗・臨済宗)

曹洞宗の数珠は主玉108個の2重タイプになります。
男性用と女性用では使用している玉の数や並びは同じですが、玉の大きさと房が違い、
男性の数珠の房には紐房が使われ、女性用の数珠の房には頭付房が付いています。
数珠の構成は主玉が108個、親玉が1個、親玉の対角線上に向かい玉が1個、天玉が4個、ボサが1個、銀輪が1個に、房となります。
数珠のかけ方
数珠を二輪にした状態で左手に掛け、そのまま右手を合わせて合掌します。

日常礼拝の手順
①お仏壇を清掃します。
②お供え物の基本はお仏餉とお茶湯で、お菓子や果物がある場合は高杯に供えます。
③お灯明をともして線香(1本か3本)を立てます。
④姿勢を正したら左手に数珠を持ち、リンを2回鳴らします。
⑤合掌礼拝を行い本唱名「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかにぶつ)」を唱えます。

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