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用語集

倶舎宗(くしゃしゅう)

中国・東アジアにおける仏教宗派の一つ。世親が著した論書アビダルマ・コーシャ・バーシャと、その漢訳本を中心に諸経論を研究し、師から弟子へ伝え続ける学僧の一派。

解説

倶舎宗はインドの僧、世親が著したアビダルマ・コーシャ・バーシャ(漢訳では阿毘達磨倶舎論)の研究と、その継承を行う仏教の一学派です。
アビダルマ・コーシャ・バーシャには、サンスクリット語で記された原典と真諦による漢訳「阿毘達磨倶舎釋論」、玄奘の手による漢訳「阿毘達磨倶舎論」、更にそれらの注釈書が存在します。倶舎宗の学僧は、これらの論書を中心に諸経論を研究しています。

経論とは、経が仏説を文学的に表現したもの、仏の教えを記したもの、論が経の内容を論理的に表したもの、経の注釈書を意味します。

倶舎宗の興りは中国で、はじめは玄奘が漢訳したアビダルマ文献を研究する集団でした。玄奘は倶舎論の他にも六足論、発智論、婆沙論等、多数のアビダルマ論典を翻訳していましたので、学僧たちの研究対象になったものと思われます。

日本における倶舎宗

日本に倶舎宗を伝えたのは、阿毘達磨倶舎論を訳した玄奘に学び法相宗を伝えた道昭だといわれていますが異説もあり、正確なところは不明です。
日本の倶舎宗は奈良時代には南都六宗に数えられていましたが独立した一宗派には至らず、奈良時代以降は法相宗に付属し、わずかに学問的な伝統が伝えられるのみとなりました。
もっとも、倶舎宗の学僧たちが研究を続けた倶舎論は、いまも仏教の基礎学として多くの学者が研究をしているそうです。

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