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用語集

三蔵法師(さんぞうほうし)

仏教の経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に精通した僧侶または法師のことを指す用語。

解説

仏教の三蔵に精通し、インドや西域からサンスクリットの経典を漢訳する僧漢訳した教典を中国に伝えた人々を尊称して「訳経三蔵」や「聖教三蔵」、あるいは「三蔵法師」と呼びます。

三蔵とは仏教で使われる用語で、「蔵」とは仏教に関するさまざまな文献の集大成を意味します。それらの文献を経(きょう)・律(りつ)・論(ろん)の三種に分類したものを三蔵といいます。つまり、三蔵法師とは、この経・律・論の三つの蔵に精通した僧侶または法師のことであり、またお経をサンスクリットから漢訳に翻訳をした僧侶のことをいいます。

日本では三蔵法師のことを、16世紀の明の時代に大成した伝奇小説「西遊記」に登場する「玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)」のことを指すことが多いが、三蔵法師というのは一般名詞あるいは尊称であって、固有名詞ではないため、西遊記の三蔵法師は数ある三蔵法師の1人のことを指します。

なお、三蔵法師は三蔵(さんぞう)、訳経三蔵(やっきょうさんぞう)や聖教三蔵(せいきょうさんぞう)と呼ばれることもあります。

西遊記における三蔵法師

三蔵法師という言葉を聞くと、多くの人が西遊記を思い浮かべるのではないでしょうか。西遊記は中国で1500年代に書かれたとされる書物で、三蔵法師(さんぞうほうし)が、孫悟空(そんごくう)、猪八戒(ちょはっかい)、沙悟浄(さごじょう)を従え、様々なの苦難を乗り越え、天竺(てんじく)を目指す全100回を数える物語で中国四大奇書に数えられています。

著名な三蔵法師

三蔵法師は僧侶の称号の一つです。ここではそんな三蔵法師の中でも特に有名なものをご紹介します。

四大訳経家

玄奘(げんじょう) 唐代の中国の訳経僧。玄奘は戒名であり、俗名は陳褘(チンキ)といいます。西暦629年に仏典の原典の研究や仏跡の巡礼のため、密出国し、陸路でインドに向かい、西暦645年に経典657部や仏像などを持って中国へ戻りました。玄奘が太宗に命じられ、、西域で見聞した諸々の情報を詳細にまとめて提出した報告書が『大唐西域記』が西遊記の素材ともなっています。玄奘は鳩摩羅什と共に二大訳聖と言われています。 鳩摩羅什(くまらじゅう) 亀茲国(きじこく)出身の西域僧。後秦の時代に長安で約300巻の仏典を漢訳し、仏教普及に貢献しました。鳩摩羅什は玄奘と共に二大訳聖と言われています。真諦(しんだい) 西インド出身の訳経僧。南北朝時代に活躍した訳経僧で大乗仏教の中でも瑜伽行唯識学派を伝えました。経論は、76部315卷にも達し、「摂大乗論」、「倶舎論」、「金七十論」などを翻訳しました。
不空金剛(ふくうこんごう) 唐の高僧、訳経僧。110部143巻もの経典を漢訳し、中国密教の祖師「金剛智(こんごうち)」によってもたらされた密教を唐に広めました。

日本の三蔵法師

霊仙(りょうせん) 平安時代前期の法相宗の僧侶。西暦804年(延暦23年)に最澄(さいちょう)や空海(くうかい)、橘逸勢(たちばな の はやなり)と共に遣唐使として唐に渡り、三蔵法師の称号を授けられた日本唯一の三蔵法師になります。

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