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用語集

五悪(ごあく)

仏教の教えに背く五つの悪事を指す用語。

解説

在家(普通の生活を営みながら仏道に帰依する人のこと)の仏教信者が守るべき五戒に反する五つの悪を五悪と呼びます。五戒とは不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒の五つで、それぞれの単語から「不」を取ったものが五悪となります。

具体的に五悪は以下のようになります。

殺生(せっしょう):生き物を故意に殺すこと。仏教ではもっとも重い罪の一つ。人に限らず、動物や小さな虫の命を奪うことも含まれます。

偸盗(ちゅうとう):盗むこと。与えられていないものを自分のものとすること。

邪婬(じゃいん):妻または夫以外のものと性関係をもつこと。また道徳・倫理に反した性行為。

妄語(もうご):嘘をつくこと。仏典においては、殺生に次いで重要な罪と考えられています。その理由として、嘘をつく人は恥を知らず、そのために多くの誤りを犯す可能性があり、またその不誠実さは真理を見つけるという仏教の理想に反するためといわれています。

飲酒(おんじゅ):酒を飲むこと。近年は酒類に加えて麻薬など、人を陶酔させるもの全般を指して説かれることもあります。

これら五つの行為を五悪と呼び、これを行わないよう戒めるものが五戒です。
戒(かい)とは仏教の信徒が守るべき行動規範や自分を律するための道徳規範であり、強制や強要をされるものではなく、五悪を犯した場合でも、法令上の罰則は別ですが、処罰の規定は伴いません。そのため、戒は自発的に守ることを誓い、努力によって日々守られることが大切だとされています。

なお、戒律の分類の一つに、その行為自体が罪であるとして戒められる「性戒(しょうかい)」と、悪を引き起こす可能性が高いからと戒められている「遮戒(しゃかい)」という戒の分け方が存在します。この分類法では殺生・偸盗・邪婬・妄語が性戒、飲酒のみが遮戒であるとされます。

また、五悪のうち飲酒以外の四つは、仏教において身・口・意の三業がつくる十種の罪悪、「十悪」にも含まれており、その中で殺生・偸盗・邪婬は身業、妄語は口業となっています。

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