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コラム

葬儀の準備

日本人は無宗教。お経で故人は本当に喜ぶの?

故人も家族も、特に仏教を信仰している訳ではないという方は、非常に多くいらっしゃいます。お坊さんのいないお葬式が行った調査によると、なんと90%以上もの方が特定の宗教は信仰していないと答えられています。しかし、お葬式はお坊さんが来て読経をする形式が多いですよね?信じていない宗教の教えである「お経」を聞いて、故人は本当に喜ぶのでしょうか?そして最近増えている無宗教形式のお葬式とはどんなお葬式なのでしょうか?

【目次】
日本人の9割が無宗教?
お経を読む葬儀は「仏教形式の葬儀」
葬儀の意味とは?
無宗教形式の方には「無宗教形式のお葬式」
今回のまとめ

日本人の9割が無宗教?

日本人は多くの方が無宗教と言われます。無宗教の定義には非常に議論がつくと思いますので、ここで言う無宗教とは特定の宗教を信仰しているわけではない人とさせていただきます。

さて、お坊さんのいないお葬式が独自に行った調査ではありますが、下のグラフをご覧ください。多くの方が何か宗教を信仰していたり、宗教に関する活動はしていないとお答えになっています。
調査対象者=30代~70代の男女10,000人
宗教観に関するデータ
2019/11月 調査委託先:楽天インサイト

もちろん、日本人には昔から八百万の神々を信じるという文化がありますので、完全な無宗教か?と問われれば、全く無宗教ではないという言い方も出来るかもしれません。
しかし一般論として、宗教を信仰しているとはどんな状態か?と言えば、特定の宗教を深く信仰しその信者であるという自覚のある方、その宗教に関する教えを実践したり宗教活動をしている方と定義できると思います。
そうした意味からは、やはり日本人は多くの方が無宗教と表現する方が現実に即しているのだと思います。

現実に分かりやすいのは結婚式ですよね。日本で行われる結婚式の約半数が「キリスト教式」で行われているそうです。そして次に多い結婚式の形式として、近年、非常に増えてきているのが「人前式(じんぜんしき)」と呼ばれる宗教色のない結婚式スタイルとの事で、30%~40%のカップルが、この人前式を選択されているようです。残りのカップルが、神道形式の神前式、すごく少数ながら仏式の結婚式もあるようです。
人前式
さて、このことから分かるのはどんな事でしょう?日本人のカップルの半数がキリスト教徒?そんな事はないですよね(笑) 大変失礼な表現かもしれませんが、多くの方が恰好だけでそれを選択されているのではないでしょうか。
更に言えば、神前式を選ばれる方も、神道だからという方はあまり多くないと思います。

そして結婚して赤ちゃんが生まれれば、お宮参りに神社に行く方が多いと思います。たぶん、結婚式をキリスト教式でされた方も行かれると思います。
クリスマスも祝いますし、大晦日にはお寺に行って除夜の鐘を突き、年が明ければ神社に初詣。そしてお葬式はお坊さんを呼んで仏教形式。

こうした事から、ある意味どの宗教も信仰していると言えなくはないのですが、「信仰しているからそれらのイベントをしたのですか?」と問われて「はい」とお答えになる方はいないと思います。多くの方は、そういうものなんでしょ?という今までの文化や常識に沿って取り入れているのだと思います。

お経を読む葬儀は「仏教形式の葬儀」

お坊さん
さて、お葬式でお坊さんが来てお経を読む形式は、仏教形式の葬儀になります。仏教形式の葬儀は、基本的に仏教徒の方の葬儀になります。
例えば、キリスト教を信仰している方は、当たり前かもしれませんが、キリスト教式のお葬式をします。神道を信仰している方は、神道形式のお葬式「神葬祭」を執り行います。創価学会の方であれば、創価学会の葬儀形式である「友人葬」を執り行います。
それぞれ、信仰している宗教形式で葬儀を行う事は、良い事だと思います。なぜなら、信仰する教えに沿った死者を悼む儀式であり、死後の世界に導くための儀式である為、残された人が「納得」を得る事が出来るからです。

自分達の信じる考えや方法にのっとって葬儀を行う事で、「ちゃんとお葬式が出来た」「ちゃんとお別れができた」「ちゃんと故人をあの世(極楽浄土・天国)に送り出せた」と納得する事が出来るからです。

葬儀の意味とは?

葬儀の役割とは残された人が一日も早く別れの痛みから回復し、前を向いていくきっかけとなることです。
つまり、究極的には残された人のための物なのです。
もちろん、それぞれ信仰する宗教によっては、その葬儀の意義があると思いますが、究極的にはいずれも「残された人の納得感」の為に行うものです。

残された人が、この納得を得る事によって 気持ちを切り替え、元の生活に、そして前を向いていく事ができる きっかけとなるのです。それがお葬式の本当の役割です。

例えば「葬儀は故人を極楽浄土に送り出すための儀式」と信じていらっしゃる方だとしても、本当にその葬儀で故人が極楽浄土に行ったかどうかは誰も答えられません。お坊さんにだって答えられません。もとい、答えるだけならできますが、証明はできませんよね。
つまり、お葬式の本当の役割とは、残された人が「良いお葬式ができたね」「しっかりお別れができたね」と納得する事にあるのです。
安心納得する女性

無宗教形式の方には「無宗教形式のお葬式」

特にどの宗教も信仰していない方は、どんなお葬式を選択すれば良いのでしょか?

今まで日本の葬儀は、江戸時代の寺請け制度をきっかけとした檀家制度が根強く続いており、その多くが仏教形式の葬儀で行われてきました。
ところが、現代は仏教徒(仏教を信仰している)という意識の方はほとんどいらっしゃらないのが現実で、今は多くの方が、葬儀の時に初めてお坊さんを“紹介”してもらって仏教形式の葬儀を行うのです。

葬儀社の方も、多くの方が「お葬式とはお坊さんが来るもの」という今までの常識に縛られている為、お客様にも普通にそれを勧めます。
葬儀の依頼が発生した時によくあるお客様と葬儀社のやり取りをご紹介します。

お客様「〇〇が亡くなったので葬儀をお願いしたいのですが…」
葬儀社「かしこまりました。精一杯お手伝いさせて頂きますのでご安心ください」
お客様「宜しくお願い致します。何も分かりませんのでお願いします」
葬儀社「大丈夫ですよ!お葬式に慣れている方はいませんので。そのために私達がいるのですから。ところで、どんなお葬式にされたいなどのご希望はありますか?」
お客様「いえ、突然のことですので…、どんなお葬式が普通ですか?」
葬儀社「そうですね。やはり普通はお坊さんに来て頂き、お経を読んで頂くお葬式が普通ですよ。
お客様「そうですよね」
葬儀社「ところで、お付き合いのあるお寺(お坊さん)はありますか?」
お客様「特にありません」
葬儀社「では、私の方でご紹介させて頂きましょうか?いつもお願いしている良いお坊さんがいますので」
お客様「お願いします」
葬儀社「かしこまりました」

こんなやり取りが当たり前に行われています。
実際、郊外のエリアでも3割前後、都市部では5~6割のお客様がお寺と付き合いをしておらず、葬儀社からの紹介やインターネットを利用したお坊さん派遣サービスを利用していると言われています。

さて、こうやってお坊さんの紹介を受けたお客様は、「仏教を信仰」していたのでしょうか?やり取りを見る限りでは、このお客様は特定の宗教を信仰していませんよね。

仏教では宗派によって考え方は異なりますが、葬儀だけでは故人は極楽浄土に行く事は出来ず、葬儀後も供養を続けていく必要があるとされています。いわゆる法要(追善供養とも言います)ですよね。
しかし、こうしたお客様の多くの方が、お寺(お坊さん)とお付き合いを続けていくと大変だという事は何となくご存知ですから、「とりあえず葬儀だけでいいです」と言われます。
だとしたら、葬儀だけお坊さんに来て頂き仏教形式で行う意味とはあるのでしょうか?
例えば、このお葬式がきっかけとなり、その後は仏教を信仰して仏教形式の供養を続けていくのであれば、葬儀を仏教形式で行う意味はあると思いますが、そうでなければ、そもそも葬儀を仏教形式で行う意味はないと言えます。

なぜこのように形骸化された葬儀を続けているのでしょうか?
それは、多くの方に「それが当たり前」と思い込んでいるという部分と、葬儀社にとってビジネスモデルが仏教形式の葬儀ありきで出来ている事、また、紹介したお寺からキャッシュバックがある事などか理由になっています。

葬儀スタッフのポイント注意

では、特定の宗教を信仰していない方は、どんなお葬式をするのが良いのでしょうか?
それは、無宗教形式のお葬式になります。
無宗教形式のお葬式は「自由葬」とか「お別れ会形式」とも言われますが、宗教色のないお葬式になります。結婚式で言えば「人前式」ですね。お坊さんのいないお葬式では想送式(そうそうしき)というお式を提供しています。

想送式では、全国平均で47万3000円とも言われるお布施も不要ですし、葬儀の時間を自由に使えますので、故人との思い出を振り返ったり、皆で語り合ったり、故人がして欲しいと望んでいた事、故人にしてあげたいと望んでいる事を葬儀に取り入れる事が出来ます。
大好きなお孫さんが葬儀でピアノを弾いてあげることも出来るでしょう。お酒がお好きだった方には、葬儀の中皆で献杯をする事も。
想送式献杯

想送式ピアノを弾く少女

こちらのリンクから、動画で想送式のイメージがご覧頂けます

無宗教形式のお葬式は、今までは仏教形式の葬儀が当たり前と思われていたため、あまり広まってこなかったのですが、今は多くの方が選択されるお葬式のカタチになってきています。
お葬式は、大切な人と過ごせる最後の貴重な一時間になります。この時間を、本当に納得のできる時間にしたいと思われる事は、残された人にとってごく当たり前の感情であり、それを叶えてあげられる事が気持ちの切り替えに貢献していくのだと思います。

仮に、貴方がもし先立つ立場だとしたら…
きっと残していく家族には、1日も早く日常を取り戻して幸せに生きて行って欲しいと願うでしょう。いつまでも悲しみ、ふさぎ込んでして欲しいとは思わないと思います。
お葬式はそれを事を叶える一助となる、大事な儀式なのです。

今回のまとめ

お葬式は、残された人のためのものです。残された人が納得して、気持ちを切り替えていけるためにはどんなお葬式が良いのか?
お葬式の本当の意味や、宗教・宗派による違いについて理解する事も大切です。
しかし、そうした気持ちの問題だけではありません。
超少子高齢化の今、現実問題として「今後もその形式の供養を続けていけるのか(跡取りがいるか)?」についても、考えていかなければいけない時代なのです。

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