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コラム

葬儀の準備

無宗教の葬儀とは?流れ・費用・供養についても解説

葬儀という単語を聞けば、日本の大半の人は無意識の内に僧侶を自宅や斎場に呼んでするものだと漠然とした連想をするのではないでしょうか。最近ではそうした仏式葬儀以外にも「無宗教葬儀」というものの需要が年々増加してきています。今回は無宗教葬儀に焦点を当てて、流れ・費用・供養やマナー等についても解説していきます。

【目次】
1.無宗教葬儀とは?
2.無宗教葬儀の流れとは?
3.無宗教葬儀の内容例紹介
4.無宗教葬儀はどの程度費用がかかるの?
5.無宗教葬儀でも供養はできる?
6.無宗教葬儀の注意点やマナー
7.今回のまとめ

無宗教葬儀とは?


ここでは無宗教葬儀とはそもそもどういう物なのかについて解説していきます。無宗教というくらいだから、宗教色のない葬儀になるのは想像できるけど・・・という方に向けて、ここで無宗教葬儀の概要や日本での定着率についてもご説明していきます。

無宗教葬儀とは?

無宗教葬儀(自由葬)とはその名前の通り、僧侶を呼ばず・宗教儀式を伴わない葬儀のことを指しており、そのため形式に囚われることなく葬儀ができる点を強みとしているものです。最近では近所の人や関係者に声を掛けてする「一般葬」に代わって、遺族・親族や親しい友人等だけでする「家族葬」を選ぶ方が増えていますので、人の目を気にせず、演出~内容まで全てを自由に決めることができ、故人らしい葬儀が可能な利点と相まって需要が伸びてきています。

無宗教葬儀の定着率とは?

需要が増加しつつあるとはいっても、まだまだ日本の葬儀事情としては仏式を選ぶ方が大半のようです。ですが、現在では東京などの首都圏を筆頭として無宗教葬儀が定着しつつあるようで、2018年にアーバンヒューネスが行った調査によると葬儀を無宗教形式でする人の割合は全体の24.4%にも及んでいるそうです。日本人の葬儀に対する考え方の変化もあり、今後さらに葬儀文化として定着する可能性があります。

無宗教葬儀の流れとは?


無宗教葬儀には決まりきった形式や慣習が存在しません。そのため葬儀当日の流れについても故人や遺族・親族の意向によって自由に変更が可能です。しかしながら、事前に本人が終活をしていて流れを葬儀社と打ち合わせていたというケース以外では、医師から臨終を告げられてから初めて葬儀をどうしようかと悩む家庭が大半だと思います。
自由にできるからこそ、流れや段取りがなかなか決まらないというケースもあり得ますので、一般的な無宗教葬儀の流れを一例として下記でご紹介いたします。

無宗教葬儀の流れ

無宗教葬儀とはいっても、流れや段取りを全て自分たちで組み立てなければならないという訳ではありません。ここではすでに体系化されている仏式葬儀を元にして、無宗教葬としてアレンジを加えた流れをご紹介します。

受付から入場

遺族・親族といった故人と特に関係の深い間柄の方は、他の参列者(友人・知人)より先に会場に入っており、葬儀準備はもちろんのこと、席次順に着席していたり挨拶のため待機していることがほとんでです。
参列者の立場からは斎場(葬儀会館)に入場する際は、入り口で受付を済ませる必要があります。ここで受付担当に香典を渡し、無宗教のため「心から哀悼の意を表します」などといった気遣いの言葉をかけてください。
その後スタッフの案内によって入場が促されますが、自らの着席位置を確認しておかなければ入場時に戸惑ってしまうこともあり得ますので、気を付けてください。
なお、無宗教葬儀では入場時に故人の好きだった音楽を掛けたりすることもあるようです。

開式の言葉

着席の完了が確認され次第、司会者から開式の言葉がなされます。内容としては今回無宗教葬を選んだ理由や、故人を偲んだもので簡潔にまとめられていると後の流れがスムーズになります。

黙とう

無宗教葬儀では仏式のように僧侶がいる訳ではありません。そのため当然、読経をすることもありませんので故人に対して数秒~1分間の黙とうを捧げます。ここではただ目を瞑るだけでなく、在りし日の思い出を浮かべながら、故人を偲びましょう。

献奏・動画上映

黙とうが終わり次第、次は献奏と呼ばれる故人の好きだった音楽に聴き入ったり、故人のこれまでを振り返る内容を動画やスライドショー形式にして上映したりします。また、斎場(葬儀会館)によってはカラオケが常備されている所もありますので、愛聴していた曲を遺族や親族、友人・知人が歌にして捧げることもあるようです。

弔電の紹介

人によってはどうしても外せない用事や、遠方のため葬儀当日に参列できないといった事情から葬儀を欠席せざるを得ず、弔電を送ることもあります。ここでは弔電として届けられた言葉を読み上げます。

お別れの言葉

お別れの言葉は仏式でいう「弔辞」にあたるものです。そのため、主に故人との関係が近しい人が送ることになりますが、読み上げるまではいかないまでも、手紙やカードにお別れの言葉を書いて出棺時に棺に入れることもあるようです。

閉式の言葉

ここでは開式と同様に、司会から閉式の言葉がアナウンスされます。内容としては、喪主から参列者に対しての参列や生前のお付き合いに対しての感謝がほとんどのようです。

出棺

閉式の言葉が終わり次第、故人の入った棺は火葬場に向けて運び出されます。故人の顔を見ることのできる最後のタイミングのため、無宗教葬儀では多めに時間を確保することもできます。また、出棺時にも音楽を掛けることもあるようです。

会食

葬儀と火葬が終わり次第、仏式と同じように会食の席を設けることもあります。ただし、用意される料理は精進料理に拘る必要はなく、故人の好物や参加者の食べたいもので構わないとされています。

無宗教葬儀の内容例紹介


無宗教葬儀は一般葬とは違って、宗教形式に則って葬儀を進行する必要はありません。そのため、故人・遺族・親族のいずれかの要望があれば葬儀内容を自ら決めることも可能です。

内容例紹介

ここでは無宗教葬儀で行われる、代表的な内容例を紹介していきます。

故人の趣味や思い出の品展示

無宗教葬儀では、葬儀会場の入り口等に「メモリアルコーナー」といわれる故人の趣味や思い出の品を展示することができます。このコーナーを設置することで遺族・親族はもちろん、参列者の方が故人を思い出すきっかけにも繋がる他、会場をより華やかに演出することもできます。

カラオケや生演奏

無宗教葬儀では故人を偲ぶ一つの形として、カラオケや生演奏することもできます。なお、これは参列者の入場や出棺の際にも演出として活用されることもあります。

ビュッフェ

会食(お斎)を葬儀中、あるいは葬儀が始まる前の時間を確保することで、故人を囲みながら実施することもできます。

無宗教葬儀はどの程度費用がかかるの?

無宗教葬儀はその名の通り宗教者を呼ばない選択も可能ですので、お布施を渡す必要もありません。そのため仏式葬儀と比較してお布施分費用を抑えることができます。
しかしながら、無宗教葬の内容を自分で決められるという利点と同時に、それに掛かる費用が別途発生します。また、最近は葬儀会館を利用して式をすることがほとんどのため、スタッフや斎場に支払う費用は変わらないと考えてください。加えてご遺体の火葬や搬送にも物品や経費が掛かってきますので、無宗教葬だから安くなるとは断言できません。
参考までに仏式で葬儀した場合は、地域や葬儀社にもよりますが、100~200万程度といわれています。

無宗教葬儀でも供養はできる?

無宗教葬儀を考えるにあたって大多数の方が気になるのは、その後のお骨の供養方法ではないでしょうか?結論的に”供養は可能”ですので、下記で供養方法をご紹介していきます。

供養方法

ここではいくつかの供養方法を例としてご紹介いたします。

永代供養

永代供養とは、永代供養墓を所有している寺院・霊園が、宗教宗派に関係なく故人の遺骨を埋葬し管理してくれる供養方法のことです。お墓を別途購入する必要もなく、その後の管理も任せられるということで、後継者がいないという方に最適な供養方法です。

海洋散骨

海洋散骨は火葬の済んだ遺骨を粉末にして、海に散骨することです。お墓ではなく大海原を埋葬場所にしたいと考える需要も増えており、お墓のように維持費や管理費も発生しない供養方法です。

樹木葬

樹木葬は火葬後の遺骨を墓石ではなく、樹木の下に埋めるものです。永代供養の一つでもありますので、管理や維持を一任できるという利点も持っています。

手元供養

手元供養は、墓標とは別に分骨した遺骨(遺灰)や愛用品を、自宅に飾ったり身に着けることで、故人を身近に感じることができる供養方法です。最近ではデザイン性に優れたミニ骨壺の登場や、ジュエリーに加工できる技術も確立されてきており、今後さらに広がりを見せていく分野でもあります。

無宗教葬儀の注意点やマナー


無宗教葬儀の認知度や定着率は年々増加しつつありますが、日本における葬儀は仏式が大多数を占めています。そのため注意点やマナーを事前に理解しておかないとトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

無宗教葬儀の注意点

ここでは無宗教葬儀をする際における注意点をご紹介していきます。

菩提寺とトラブルになる可能性

先祖代々で菩提寺とお付き合いがあるという場合は、無宗教葬をすることでお墓への納骨を拒否されることもあります。離壇や墓じまいの可能性も考えて事前に相談しておきましょう。

中身のない式になる可能性

無宗教葬は自由に葬儀内容を決められる反面、葬儀に明確なビジョンや打ち合わせをある程度行わなければ、ただ宗教儀式の伴わない中身のない式になる可能性も孕んでいます。プランニングは家族だけでなく、葬儀社・葬儀会場スタッフと相談しながら計画的に進めていく方がよいでしょう。

親族間の話し合いが必要

人によっては、葬儀は仏式でなくてはならないという考えを持っている可能性もあります。そうした場合も考え、無宗教葬をよりよく行うために、事前に親族間で話し合いの席を設けることをオススメいたします。

無宗教葬のマナー

ここでは無宗教葬に参列する際のマナーをご紹介していきます。

無宗教葬に適した服装

基本的には仏式と同じように、男女とも黒を基本とした礼服・スーツ・ワンピースであればまず問題はありません。また、遺族から無宗教葬のためフォーマルな雰囲気ではなく、カジュアルにしたいという意向があれば要望に合わせ、奇抜でない格好で出席しましょう。

数珠や香典は必要?

仏式葬儀には必須ともいえる数珠と香典ですが、無宗教葬の場合は持参しても問題ないのでしょうか。数珠は主に焼香の時に使用されることが多く、無宗教葬で焼香が行われることはあまりないので使用する機会はないかもしれません。香典については、故人に対して弔いの気持ちを表すものであり、葬儀に掛かる費用を少しでも軽減できるようにと渡すものでもあります。そのため、表書きを「御霊前」「御香料」と書いて持参するようにしましょう。

今回のまとめ

今回は無宗教葬儀について詳しく解説してきました。葬儀の在り方はこれまでも時代と共に変化してきましたが、近年無宗教葬儀が注目されています。背景には幅広く参列者を呼んでいた一般葬から、遺族・親族といったごく親しい間柄だけで行う家族葬へと葬儀需要がシフトしているということもあるようです。
自由に葬儀内容を決められたり・葬儀費用を安く抑えられるという利点の反面、トラブルに巻き込まれる可能性も少なからずありますので、無宗教葬儀をお考えの場合は葬儀社・遺族(親族)・菩提寺との話し合いの場を設けることをオススメいたします。

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