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お墓参りで線香をあげる作法は仏壇での作法と少し違う

線香は、仏教におけるとても大切な道具です。
お墓参りをする時や仏壇に手を合わせる時は、必ず線香をあげます。
ところで、お墓参りと仏壇では、線香をあげる際の作法が少し異なることをご存知でしょうか。
基本的な流れは同じなのですが、微妙に環境が異なるため、それぞれに適した方法を取らなければなりません。ここでは、2つの作法の違いを見ていきましょう。

【目次】
1.まずはしっかり清掃を行うこと
2.ライターで線香に着火してもいい?
3.線香は束であげてもいい?
4.今回のまとめ

まずはしっかり清掃を行うこと

お墓参りで線香をあげる際に大切なのは、何よりも先に清掃を行うことです。
もちろん仏壇もしっかりと清掃するべきですが、何しろ家の中にありますから、掃除をするのは難しくありません。
できれば毎朝きれいにするのが理想であるものの、1日の中で暇を見つけて軽く清掃するだけでも、十分状態を保つことはできるでしょう。
しかし、お墓は家の外にあり、毎日のようにお墓参りができる方は少ないと思われます。しかも、常に風雨にさらされているため、仏壇に比べて汚れやすいのは言うまでもありません。
お墓参りのたびに汚れているのはほぼ間違いなく、清掃や草むしりは必須となります。
心から祈りを捧げるためにも、まずはしっかりとお墓をきれいにしましょう。

ライターで線香に着火してもいい?

清掃が終わったら、お墓参りの本番に入ります。
線香をあげるタイミングも含めて、基本的な流れを確認しておきましょう。

1:一礼する
2:供花や供物があればお供えする
3:ろうそくと線香に火をつけて立てる
4:ひしゃくで水をすくい、たっぷりと墓石にかける(しなくても可)
5:合掌・一礼し、祈りを捧げる

このように、仏壇に手を合わせる際の作法と大きくは変わりません。
注意点があるとすれば、出たゴミをしっかりと持ち帰ることでしょう。
お墓参りでの道中、お店でろうそくや線香を購入するケースも多いと思われますが、包み紙などを置いていかないようにしてください。
ところで、線香に火をつける際のマナーとしてよく議論になるのが、「ライターやチャッカマンで直接火をつけてもいいのか?」というものです。
確かに、「線香にはろうそくで着火するのが作法だ」という意見も多く、ライターで直接着火することを行儀が悪く感じる方もいるでしょう。
しかし実のところ、線香への着火に決まった作法というものはありません。
ろうそくであれば両手が使えるため、より安定して着火できるという程度です。
むしろ、屋外では風が吹いているため、ろうそくの火がすぐに消えてしまうことも少なくありません。
この場合は、ライターの方が適しているでしょう。
さらに最近では、屋外で使うための「風よけライター」や、束の線香にも素早く火をつけられる「線香着火器」といったアイテムも登場しています。
これらの道具を使えば、多少天候の悪い日でもスムーズにお墓参りができるでしょう。
重要なのは心を込めて祈ることですから、お墓参り用の便利グッズはぜひ活用してください。

線香は束であげてもいい?

線香への着火方法と並んでよく議論になる作法が、お供えする線香の本数です。
基本的には仏壇の場合と同様、宗派ごとの決まりに従ってお供えします。
たとえば、曹洞宗なら1本だけに火をつけて立てる、浄土真宗なら1本を2つに折って香炉に寝かせるといった具合です。
しかし、お墓参り用として販売されている線香は、大抵束になっています。
そのため、「よくわからないけど、とりあえず束のまま着火してお供えしている」という方も多いでしょう。これは、正しい作法なのでしょうか。
結論からいうと、宗派ごとの方法に従っても、束のまま着火してお供えしても問題ありません。
束で販売されているのは、参列者全員が線香をお供えできるようにするためだと思われますが、代表者がまとめてお供えしても構わないのです。
この辺りは、地域ごとの習慣もあると考えられます。
結局は着火の方法と同じで、お参りする人の祈る気持ちこそが重要だといえるでしょう。
強いていえば、線香を束の状態でお供えする場合、包み紙を取り除いてばらしておくことをおすすめします。
こうすれば、中心の線香にまで空気が行き届くようになり、最後までしっかりと燃え尽きやすくなるからです。

今回のまとめ

お墓と仏壇は、故人やご先祖様に祈りを捧げる場という点では共通しています。
しかしながら、屋外と屋内、公共の場と自宅という違いがある以上、お参りの作法にも細かい差が生まれるのです。
祈る気持ちを大切にしつつも、その場に適した作法を心がけましょう。

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