宗教儀式を行わない葬儀ならお坊さんのいないお葬式「コラム」ページ

コラム

供養

お墓の土にはなぜ赤土を使用するがいいとされているのか?

従来型の石のお墓に限っても、お墓のデザインは多種多様です。
墓石本体のデザインはもちろん、石材のグレードや灯篭などの付属品、さらには墓地自体の環境などにもこだわる方は少なくありません。
ところで、「お墓の土には赤土がいい」という説が一部で囁かれていますが、真相はどうなのでしょうか。
ここでは、お墓と赤土の関係について解説します。

【目次】
1.赤土は「墓相学」で災厄を防ぐとされる
2.墓相学は仏教と関係なく、疑わしい点も多い
3.維持管理を楽にしたければ、土を玉砂利に入れ替えよう
4.今回のまとめ

赤土は「墓相学」で災厄を防ぐとされる

お墓の土には赤土がよいとされる根拠は「墓相学」にあります。
墓相学とは、お墓のデザインや方角などから、お墓の吉凶・縁起を判断する思想です。
もともとは中国で生まれたとされていますが、詳しいことはわかっていません。
風水の一種のようなものと考えていいでしょう。
では、なぜお墓に赤土が推奨されるのでしょうか?
それは墓相学において、赤色や朱色が災厄を防ぐ色と考えられているからです。
他にも、東南向きのお墓は縁起がいいとか、逆に北東向きのお墓は親族の自殺・急死を招くとかいった考え方があります。
つまり、あくまでも縁起の問題であって、お墓の保護などにおける科学的な根拠があるわけではありません。

墓相学は仏教と関係なく、疑わしい点も多い

あまり宗教の教えにこだわらない方でも、風水や六曜(大安や仏滅など)といった縁起に関わるものは、つい気にしてしまうことが多いと思われます。
では、お墓を建てる際にはなるべく赤土を用いるべきなのでしょうか?
結論からいうと、まったく気にする必要はありません。理由としては以下のものが挙げられます。

仏教や神道とは関係ない

日本の葬儀や埋葬は仏式が主流で、多くのお墓も菩提寺の管理する墓地に建てられています。
無宗教型の墓地であっても、自然と仏式にならったお墓参りをしている方は多いでしょう。
しかし、墓相学は仏教とは一切関係ありません。もちろん、神道やキリスト教とも無関係です。
これらの宗教を信仰している方なら、墓相学を信じる必要はないといえます。

墓相学の成り立ちが不明

風水そのものは立派な歴史のある思想で、中国で生まれて日本に伝来し、陰陽道にも取り入れられた経緯があります。
そのため、風水に基づいて縁起を担ぐのは悪いことではありません。
しかし、墓相学はその成り立ちがはっきりしておらず、人や文献によって解釈に矛盾も見られます。
つまり、一種の占いと捉えるにしても、その根拠があまりにも薄いのが実情なのです。中には、家族が1人他界するたびに石塔を1つ建てるようすすめられたという話もあり、石材店の営業に利用されている可能性も否定できません。

土そのもののデメリットが大きい

お墓の土には赤土がいいと聞いても、「そもそもお墓のどこに土を入れるのか?」と首を傾げる方は多いと思われます。
それもそのはずで、近年のお墓は土を使わず石の板を乗せたり、玉砂利を敷き詰めたりしているケースが多いのです。
また、土がむき出しになっていれば雑草が生えやすくなり、雨が降れば泥がはねてしまいます。
つまり、清掃や維持管理の負担が小さくありません。
少子高齢化が進み、お墓の維持管理が大きな課題となっている日本において、お墓に土を敷き詰めること自体がデメリットだといえます。

維持管理を楽にしたければ、土を玉砂利に入れ替えよう

墓相学の実態や土を敷き詰めることのデメリットを知って、「うちのお墓は土が敷いてあるけど別のものに変えたい」と考える方もいると思われます。
このような時はどうすればいいのでしょうか。
最も簡単なのは、土を取り除いたあとに玉砂利を敷き詰める方法です。
防草シートを敷いた上で玉砂利を入れれば、雑草が生えてくる可能性は低くなります。
また、「雑草が生えると困るけど、土そのものは残しておきたい」という方は、「防草土」に入れ替えてみましょう。
非常に固いため雑草が生えにくく、従来と外観を変えないまま維持管理を楽にできます。
ただし、少なからずお墓に手を加えるわけですから、独断で行うのはおすすめできません。
トラブルを避けるためにも、親族と相談した上で行うのが望ましいでしょう。

今回のまとめ

「お墓には赤土がいい」という考え方は、一種の迷信のようなものと考えていいでしょう。
土を赤土にするだけならまだしも、墓相学を気にしてお墓に大金をつぎ込んでしまうようなことは、極力避けなければなりません。
重要なのは、ご先祖様が安心して眠りにつき、自分たちも心からお参りできる場を設けることです。
お墓を建てる時は、迷信に惑わされないようにしましょう。

電話をかける(無料) 資料請求